12期練習

【12期:6月9日練習日誌】この一瞬に悔いなし

 

こんにちは、またベースのはんぞうです。

先日6月9日(土)は田端駅近くの会場で朝から練習でした。本当はもう少し早く日誌を書くつもりだったのですが、諸事情あって遅れてしまいました。すみません。

 

さてこの日は東京都合唱祭に向けて『goin’ my way!!』『いつまでも輝きを』を歌いました。

 

 

『goin’ my way!!』「TARI TARI」の作中、来夏が鎌倉の街中で歌っているシーンが印象的でしたね。アップテンポで前向きなを感じる曲です。

一方『いつまでも輝きを』は、冷たい空気の中で幻想的に鳴り響く鐘の音を感じるの曲。そんな対比を楽しんでもらえるような曲作りをしていければと思います。

 

ちなみに三好先生の『いつまでも輝きを』のビジュアルイメージはヨーロッパの冬の空だそうです。

青くて高い空にいつまでも消えない飛行機雲が幾筋も引かれている、そんな透き通ったイメージを伝えられる歌声にしていきたいですね。

 

 

 

2013年3月の第1期第1回練習から白浜坂高校合唱同好会(当時はこの団体名すら決まっていませんでした)は始まり、今年でもう6年目。デビューの場である東京都合唱祭で今年も歌えることを非常にうれしく思っています。

6月30日 17:36~

新宿文化センターまで是非お越しください!

 

 

 

さて。

白高が第1期 第1回練習を行った2013年3月27日。その5日後の2013年4月1日に一つの声優ユニットが小さく小さく産声を上げました。

 

その声優ユニットの名前は

「Wake Up, Girls!(WUG!)」

 

オーディションで選ばれた7人の素人が震災の傷跡がまだ癒えない東北と共に歩き出しました。

彼女たちはデビュー作となる同名のアニメ作品で彼女たちと同じ名前を持つそれぞれのキャラクターに声を吹き込み、また、リアルの彼女たちもアイドルとしての活動を展開しました。素人ながら前向きに、一所懸命に、ひたむきに、頑張り続ける彼女たちの姿に、いつしか目が離せなくなりました。

 

2014年1月に劇場版公開&アニメシリーズ放映開始。仙台のご当地アイドルが全国に挑むまでの時間を描きました。

アニメ作品は劇場版3本テレビシリーズ2本WEBアニメ1本が作られ、彼女たち自身もライブツアーソロイベント舞台他作品への出演映画吹替バラエティ番組ウェブラジオなど、非常に幅広い活動に取り組んできました。

東日本大震災をきっかけに生まれたこともあり、東北でのイベント開催や楽天イーグルス・東北イオンとのコラボなど、常に東北を意識した展開を続けてきました。

 

『タチアガレ!』『7 Girls War』『少女交響曲』『極上スマイル』『言の葉青葉』といった名曲に恵まれたのはもちろん幸せなことでしたが、なによりも彼女たち自身のひたむきさ、一所懸命さ、まじめさ、真摯さ、真剣さが伝わって、少しずつ、でも確実にファンが増えつつありました。

 

2018年6月15日、彼女たちWake Up, Girls!2019年3月をもって解散することが発表されました。

 

活動開始から6年目。素人だった彼女たち7人が、誰一人あきらめることなく、欠けることなく、7人のままでゴールまで駆け抜けることになりました。

もちろん1ファンとしては ”なんで?” ”まだまだここからじゃないか”、という思いはぬぐえません。それでもメンバーが欠けたり・入れ替わったり・きちんとした終点にたどりつけないまま解散したりするグループが多いアイドル業界で、最後まで輝き続ける道が用意されたことは幸せなのかもしれません。

 

 

リーダーである青山吉能はデビュー当時高校生かつ熊本在住、常に焦りや不安の空気が見え隠れしてまたそれを隠す器用さもありませんでした。

センターである吉岡茉祐は唯一の芸歴持ちかつ元来からの責任感からくる緊張で空回りしていました。

仙台出身者である永野愛理は活動の軸を見定められず、自信を持った姿で舞台に立てていませんでした。

ムードメーカである田中美海は目の前のことはしっかりこなしつつ、アイドル・声優としての長期的な視点は持てていませんでした。

歌唱力の高い山下七海はアーティスト以外の活動(というよりもアニメ周辺の文化)になかなか慣れないようでした。

最年長の奥野香耶は内向的な性格もあってトークやパフォーマンスでなかなか前に出てこれませんでした。

元気あふれる高木美佑はアニメを楽しむ側から楽しませる側に替わったことのギャップをなかなか埋められませんでした。

 

 

しかし、今回の解散発表動画の彼女たちを見ると、経た時間と得た経験をしっかりと体に取込み、決然とした表情で”解散”についてファンに語り掛けていました。

 

青山は余裕と笑顔を忘れず、最後まで駆け抜けると言いました。

吉岡は肩ひじ張らず、自然体で今の心境を語りました。

永野WUGの活動を通じて再認識した仙台・東北への強い思いを表示しました。

田中は声優・アーティストとして進むべき未来について話しました。

山下の見るカメラの奥にはアイドルやアニメを愛する人たちの姿がリアルに見えていたはずです。

奥野もきちんと自分自身の思い、WUGへの思いを率直に伝えてくれました。

高木は笑顔と元気を忘れずに、前向きな気持ちでファンを安心させました。

 

 

1st Live Tourの副題であった「素人くさくてごめんね!」から数年。

もうWUGの中には誰一人として素人はいません。7人は確かにプロのアイドルとなり、そして駆け抜けていくのです。映像の彼女たちの目にあったのは、迷いでも怒りでも絶望でもなく、ファンに対するまっすぐな思いだけでした。

 

アイドルとは何か。

アイドルとは物語である。

 

WUGという一つの小さなユニットの小さな物語を、私は最後まで見届けたいと思います。

ありがとう、Wake Up, Girls!

 

2019年3月までしっかり応援します。願わくば、4月以降の彼女たちのそれぞれの未来が、希望と納得と声援に彩られんことを。

ラストライブツアーは2018年7月14日千葉県・市原市を皮切りに、2019年まで断続的に開催されます。興味が出てきた方は今からでも遅くありません。ぜひ会場でお会いしましょう。

 

そして、応援しているグループの解散という初めての経験を経て思うことはただ一つ。

 

推しを推せるのは”今”だけです。

推せるうちは全力で。

 

 

長くなってすみませんでした。

 

白高では9月8日所沢ミューズ単独演奏会を行います。

個人的な感覚ですが、ここで歌われる曲を今後どこかのステージで聞けることはほとんどないと思います。一つでもピンとくる曲があったらどうかどうかお越しください。

どうか1ミリグラムの後悔もない日々を!

絶対に楽しませます、ご期待ください。

 

はんぞう

 

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「今のメンバー、今の気持ち、今の歌は今しか歌えない。」

これは、「TARI TARI」の中でとある人物が口にした台詞です。

 

どの本番も、練習も、その時の歌はその時にしか歌えません。

白高が活動してきた5年間も、その”一瞬”の積み重ね。

東京都合唱祭、副次的文化系合唱祭、そして単独演奏会という大舞台もその”一瞬”。それを悔いのないものにするべく、日々練習しています。

皆さんにもこの”一瞬”を見届けていただけたら嬉しいです。

どうぞ、白高12期を推してください!!

 

練習おわ。都合唱祭まであと3週間…!(`・3・´)

 

(朗報?悲報?)東京都合唱祭限定でアルト男子に復帰です!

 

https://twitter.com/shirako_chorus/status/1005312858572275712