12期

【12期総括】5年ぶんの”音”を込めて  ~代表:三好草平より~

 

振り返るとあっという間に感じるのは世の常だ。

 

確か2011年の夏ごろだったと思う。

明治大学グリークラブ時代の先輩、(ランティス)吉江輝成さんと、いつものように気まぐれな飲みをしていた時のこと。

吉江さんが「俺、今度合唱のアニメ担当することになったんだけど、協力してくれないかな」と。

一も二もなく「喜んで」と答えたのは言うまでもない。

 

しばらくして一橋学園駅という小さな駅近くにあるスタジオへ呼ばれた。当時の私はP.A.WORKSはもちろん、ほとんどのアニメ制作会社も知らない、アニメも1クール通してみることはほぼない”一般人”だった。

そんな状態で堀川社長、辻さん、橋本監督、ナガッチョなどと顔合わせしたことはなんとなく覚えている。

 

2012年の夏アニメとして放送された「TARI TARI」とはそんな出会いだった。

 

「TARI TARI」の放送時は決してアニオタとは言えない状態だったが、ツイ廃ではあった()。最速放送はTVKで自宅では見られてなかったが、事前に吉江さんが1話を見せてくださっていたので、Twitterで検索しながら、「今あの場面か」と想像しながらニヤニヤしていたことを記憶している。

そして「TARI TARI」の最終回放送とイベント「白浜坂高校感謝祭」が終わった2012年10月2日にこんなことをつぶやいていた。

 

 

これが後の白浜坂高校合唱同好会の始まりである。

翌2013年3月5日には、近しい合唱仲間と企画の概要を会議した。

 

 

翌日にTwiplaを立ち上げ告知。

 

 

「合唱は観る、聞くのも楽しいけれど、歌うともっと楽しいよ!」

そんなことを感じてほしいと思って立てた企画。

当初は知り合いで何とか30人は行けるだろう。50人集まれば音楽的には成立させられる。80人集まれば大成功。と思っていたが…なんと、堀川社長、橋本監督、吉江さんなどのTARI TARI関係者を含む167名という超大所帯で東京都合唱祭の本番を迎えることになったのである。

本番当時のことを次のようにツイートしていた。

 

 

その演奏を紹介したツイートがこちら。

 

 

「歌いたい」という気持ちの純度が高く、総量の多い演奏で、私の15年ほどの指揮者人生の中でも随一。幸せな時間だった。

 

 

それから時は流れ、5年半のうちに、白浜坂高校合唱同好会は実に12の期を重ねることになった。

 

1期の演奏に感動してロビーで声をかけてくださったマンドリンオーケストラの指揮者:小穴雄一さんとの出会いは、その後2度(5期、9期)オペラシティ タケミツメモリアルホールでの共演へとつながった。

 

また季節外れの台風がもたらした野外コンサートの中止から生まれた初の自主公演白浜坂高校合唱祭(2期)の開催は、そこに参加したメンバーにより副次的文化系合唱祭というサブカル合唱祭へと発展していった。

 

昨年の11期にはTARI TARI5周年を記念した公演を、橋本監督、高垣彩陽(坂井和奏)さん、瀬戸麻沙美(宮本来夏)さん、AiRIさんらをお迎えして実施した。

 

“生誕の地”となった東京都合唱祭には12期の活動中の参加により6年連続となった。

 

この12期の大きな目標が

「初の単独自主公演の開催」

「白浜坂高校合唱同好会 演奏会」

である。その演奏会の目玉として掲げたのが「TARI TARI」の作中でも最後を飾る“radiant melody”を、小編成のブラスを加えて実施すること。

 

5年間で演奏してきた曲目から演奏会での選曲を参加者による投票で絞り、さらに数曲新曲を取り入れてプログラムを構成した。

新曲の目玉となったのが“P.A.WORKSメドレー”である。使用させていただいた楽曲は実に16曲。演奏時間は17分

 

改めて並べてみたが、ちょっと頭おかしい曲数だ。みんなが大好きなP.A.WORKSの作品を出来る限り網羅し、やりたい曲をならべて、これでも泣く泣く絞った結果なのだ。

これがオタクの集まりで選曲をする、ということの意味である()。

これらをまとめて編み上げてくださったのが、作曲家の名田綾子さん。彼女が書き上げてくれたのは57ページ440小節に亘る物語だ。ピアノの連弾も実に効果的だった。

 

このメドレーを1曲とカウントして全17曲という過去最大の演奏曲に取り組んだ。期間も9か月初めての合宿を含み50コマにも及ぶ練習を重ねてきた。

 

今回、合唱曲ステージに選んだ三善晃の“私が歌う理由”はこれまでの演奏曲の中でも、いや、いわゆる合唱曲の中でも最難関にカテゴライズされる曲。練習の成果がなかなか現れず、もやもやとした時期も過ごした。

それでも腐ることなく練習を重ねてくれたメンバーのおかげで、東京都合唱祭副次的文化系合唱祭白浜坂高校合唱同好会 演奏会、とすべての本番を成功裡に終えることができた。

 

演奏会の最後には、白浜坂高校合唱同好会ができるきっかけであり、活動の柱としてこれまでに5つの伴奏パターンで10度の本番を重ね、存在しつづける理由そのものといえる“心の旋律”を、これまでの白浜坂高校合唱同好会の参加者と共に演奏した。

あの瞬間、白浜坂高校合唱同好会の歴史を感じた。みんなで重ねてきた時間を共有できた。

 

所沢ミューズのアークホールという類稀なホールで、名ピアニスト3人と、優秀な若い楽器奏者9人と、多くの白高生と共に作り上げた演奏会。

白浜坂高校合唱同好会のこれまでの5年の結実と、今後の希望・可能性を感じる幸せな時間だった。

 

(c)Studio Symgraph

 

多くの人の熱意と、努力と、たくさんの仕事によって支えられた演奏会。

「TARI TARI」を生み出してくださった©tari tari projectに関わった皆様

それをきっかけとした思いつきに乗っかってくれた1~12期の全白高生

楽曲の使用を許諾してくださった権利者の皆様

編曲を提供してくださった作曲家の皆様

一緒に演奏してくださったピアニストをはじめとした楽器奏者の皆様

ご来場いただいたお客様

お手伝いいただいたスタッフの皆様

応援いただいた皆様

すべての関係者に感謝いたします。

ありがとうございました。

 

 

白浜坂高校合唱同好会

代表・指揮者 三好草平

 

(13期は、7回目の東京都合唱祭かな。)

 


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